荻窪教会のあゆみ

祝辞


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より多くの平和人を世に送り出す拠点
新殿堂落成に寄せて   信仰心を深め自他祝福を

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より多くの平和人を世に送り出す拠点


首都ブロック指導部長

崎山 道生
 新殿堂落成おめでとうございます。
 真心あふれる献金を、喜びの心一杯で捧げられて、今日ここに落成式を迎えられる皆さまのお気持ちは、信仰者でなければわからない感動であろうかと存じます。
 教会には、ローカルカラー、土地柄と言いましょうか、人と同じでそれぞれ個性、特徴、味があるように思います。構成している会員の皆さまによって醸し出される味です。真面目でこつこつと、一生懸命であるけど派手さはなく、しかし何とも言えぬ力強さを感じさせその上に知性と上品さをにおわす……荻窪教会のカラーでしょうか。思いおこせば、私は昭和42年10月25日から昭和43年11月25日まで荻窪教会長として、皆様にお世話になりました。当時、荻窪教会は布教上、東京の西の最前線でした。そこで荻窪教会のむすびの力で、まず国立に3多摩布教の拠点が進出し、そののち陸続として、所沢、練馬、福生、八王子、府中、町田という教会、支所を輩出していったのであります。この期に改めて、当時より献身しておられる会員の方々に、特に他界された会員の御神霊に、衷心より厚く厚く御礼を申し上げたいのでございます。
 教師の場合、会員の皆さまとのかかわりあいの中で、成長させて頂けることが多く、私は荻窪教会長当時のことを1つ1つ思い出すにつけ、本当に皆さま方のお陰で育てていただいたなあとしみじみ思うのでございます。まことに有難いことです。
 さて、時代は大きく変わりました。昭和から平成へ、2代教主から3代教主へ、あと10年で21世紀を迎えます。教会の使命についても改めて認識すべき時であろうかと思います。
 教主さまは、「教会が、今おられる会員さんだけで、いわば“一人占め”するようなことになってはいけないと思います。PLの教会や支所は、全世界すべての人に対して開かれた“教団の窓口の1つ”という言い方ができると思うのです。教会が、より多くの“平和人”を世に送り出す拠点となるようご協力をお願いします。」と教えて下さっています。
 この内容は、味わえば味わう程、広く深いことを示唆されているように思います。この内容を私達が一生懸命に努力して実効を世に現わすことこそ世界平和に寄与することであり、個人として大いなる神恵を預けることになると思うのでございます。
 荻窪教会の益々の御発展をお祈り申しあげます。

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新殿堂落成に寄せて


荻 窪 教 会 長

横岩 太平
 新殿堂落成おめでとうございます。荻窪教会に着任させていただいて、9日目には、もう地鎮祭というあわただしくも有難い神業に感謝しています。
 教会跡地が整地され、基礎が固められ、鉄骨が組みのぼっていくに従って何かの生物が大地から生え上ってくるようなエネルギーを感じました。これは一体何だろう。そうだ人の誠だ。会員さんや歴代の先生の誠だと思いました。教会開設以来今日までの信仰の諸先輩も含めた誠が形をとって現われてきているのです。幹部として名の残っている方も、地味な献身でもう誰の記憶にも残っていない方も、それらの誠の現われであると尊く感じると共に、是非、この誠を顕彰したいと思いました。今、残さなければ埋もれてしまう、先輩に対する感謝と、これからに向っての決意を秘めた記念史を作りたいと思い提唱させていただきました。
 さて、新殿堂という新しく美しい舞台は整いました。いよいよ、この首都の地に、教主様のイメージに沿った布教を花開かせる時です。人材の揃った荻窪教会なら、それが出来ると思っています。歴代の先生のご尽力と、幹部の方々の献身とそして多くの会員の方々のご協力により人材と年代層の揃った、バランスのとれた教会に育っています。
 1教会1万人、1日に500人の入会、世界平和の窓口、タテ、ヨコ、ナナメのつながり、地域社会への貢献、奇想天外な発想、層とならないこと、教えの実践者が増えること、暖かいほっと出来る場所……
 布教や、教会のイメージを教主様は様々な言葉で説明して下さっています。これらの理想が荻窪教会なら先陣をきって実現できるのではないかと私は思っています。
 ご一緒に、21世紀の地球に向けて、幸せの輪をひろげてまいりましょう。

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信仰心を深め自他祝福を


荻窪教会奉仕員会長

池田 正幸
 荻窪教会の新殿堂落成式、誠におめでとうございます。思えば昭和63年の元旦祭に、当時の永井教会長先生がご挨拶の中で「会員の中にこの教会は、何か会社の倉庫のように暗い感じがする、との評があり、教会が新しくなればよいなあと思う」という発言がありました。
 大修理をしてこのまま使用していくか教勢発展のためにも新しい教会に建直すか、モヤモヤしておった空気が振っ切れたように、意見が統一されてきました。もちろん新築するという方向にです。
 以来幾つかの難関もありましたが、本日ここに栄ある落成式を迎えることが出来ました。これも偏に教主様の偉大なお遂断と、教会長先生方のご指導はもちろんのことながら、会員一同の心から教主様を頂く結びの賜ものとご同慶の至りと思う次第です。
 この記念すべき年に、横岩教会長先生より、教会の記念史を発行してはと、ご提案されたのが昨年11月でした。皆様の決議を経た後、早速教会史編集委員会が発足し、刊行に向けて行動を起し始めたところ、この地に「荻窪教会」の名称で開設して以来30有余年、何回かの移転もあって文献が数少なく、また草創期に尽力された諸先輩も少なくなっており、掘りおこしに委員の方々の大変なご苦労をされたところです。
 ようやくにしてここに完成をみることが出来ましたが、貴重な資料の提供や寄稿にご協力頂いた方々に厚く御礼申しあげるとともに、編集委員の方々、特に直向きな情熱を注いで頂いた壮年会の秋山茂さんに深く敬意を表します。
 教会の歩みをひもといております中に当教会の諸先輩が現在国立教会所沢支所に転出されて、首都西部地区の拠点布教に極めて大きな役割を果たされておることが明白になりました。何んとも頼もしい諸先輩を持ったものと、後輩として光栄に思う次第でございます。
 ひるがえって近年の私どもの歩みを見ます時、このたびの教会建築献金、悟加富、引っ越しなどわれわれの手によってのみなし遂げられており、皆様の結びの固さと底力のあることは、眼を見張るものがあります。
 教会は私どもの心の“ふるさと”であり、心安らぐ場でもあるとともに、道場でもあると思います。それらを合わせもつ立派な新殿堂を授かりましたので、次なる課題は内容の充実にあると思います。信仰心を一層深めて、自他祝福の行いとなれば、世界平和につながると教えられておりますし、これが内容充実の基本だと考えます。
 「PLおぎくぼ」1月号に、横岩教会長先生から「みんなの手で教会を盛りたてよう」と献身について教えて頂きました。この献身と信仰心を合わせてもつことが今の信仰者に求められているあり方ではないでしょうか。結びをさらに深めて精一杯の献身をお願いして、記念史発刊のお喜びといたします。



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- 荻窪教会のあゆみ 目次 -
表紙 PL宣言 祝辞 各会々長メッセージ 荻窪教会新殿堂落成式祭文
荻窪教会沿革史・年表 右田次男先生の懐かしい日記
荻窪教会長時代のよき想い出 座談会「荻窪教会草創期を語る」
写真で見る教会史 新殿堂落成までの歩み 新殿堂の概要
編集後記